内発的動機づけの三大要素の一つとしての「熟達(Mastery)」とは?
内発的動機づけに関する3つの要素「自律性」「熟達」「目的」のうち、
熟達についてまとめます。
※内発的動機づけについて知りたい場合は自前に下記リンク先をご確認ください。
empowerment-engineering.hatenablog.com
熟達とは?
熟練して上達することです。
そして、熟練とは十分に慣れていて上手なことです。
熟達に関わる4つの要素
熟達に関わる重要な要素として4つを紹介します。
- フロー - その対象に完全にのめり込んでいる状態。高揚感、楽しさに包まれ、感覚が研ぎ澄まされ、あっといまに時間がすぎるような感覚を得る
- ゴルディロックスの仕事 - 簡単すぎて飽きず、難しすぎてやる気をそこなわない課題
- マインドセット - 熟達の道を歩めるかどうかはマインドセット次第。物事を達成可能と考えているか?目的を持っているか?
- 期間の長さ - 対象に熟達することは長期に渡る取り組みである。長期的に継続するための各種要素を備えている必要がある
それぞれに関する詳細は以下の記事にまとめてあります。
empowerment-engineering.hatenablog.com
empowerment-engineering.hatenablog.com
empowerment-engineering.hatenablog.com
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内発的動機づけと熟達
自分が価値を置く対象において熟練して上達すること(=熟達)は、
内発的な動機となります。
自律した行動が認められる環境は、熟練しやすい環境といえます。
逆に統制により行動が制限される環境は熟練しにくい環境といえます。
以下の記事でまとめた自律性は、それそのものが内発的な動機でありつつ、
熟達のための重要な要素でもあるわけです。
empowerment-engineering.hatenablog.com
現実の成果と熟達
「 個人のやりたいこと 」「 個人のできることと 」「 組織のやるべきこと 」領域を重ねることで
内発的動機づけを行うことで、質の高い成果を生み出すことができると予想されます。
この内容は自律性の4つのTの一つである「課題(Task)」でもふれています。
課題を選ぶことで やるべきこと と やりたいこと の面積が大きくなります。
結果として内発的動機づけを行いつつ対象領域で成果を出すことができます。
熟達の場合は、できること の面積が大きくなることで やるべきこと ・ やりたいこと と重なる面積が大きくなり、
内発的動機づけを行いつつ対象領域で成果を出すことができます。
参考図書
リンク先の書籍を参考にしています。