Empowerment Engineering

内発的動機づけをソフトウェア開発の力で支援する

目的(Purpose) - 目標

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内発的動機づけに関する3つの要素「自律性」「熟達」「目的」の一つである目的。
今回は目的に関わる要素のうち 目標 についてまとめます。

※内発的動機づけ、目的それぞれについて知りたい場合は自前に下記リンク先をご確認ください。

empowerment-engineering.hatenablog.com

empowerment-engineering.hatenablog.com

目的・ゴール・目標

目標は目的を達成するための行動指標です。
その関係は以下のようになります。

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目的(Purpose)

成し遂げようとすることがら。

目標(Goal)

行動を進めるにあたって、実現・達成をめざす水準。
Objectives よりも抽象的。定性的。中長期的。

目標(Objectives)

行動を進めるにあたって、実現・達成をめざす水準。
Objectives よりも具体的。定量的。短期的。

内発的動機と目標

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実現したい目的(Purpose)があり、
その目的を達成するために中・長期的な目標(Goal)があり、
その具体的な達成基準として目標(Objectives)があります。

例えば、内発的動機づけを支援することで世の中をより良くすることを目的(Purpose)としている
Webサービス開発企業があったとします。
その目的を達成するために以下のような目標(Goal)をたてます。

  1. 自律性を高める制度をチェックするシステムを実現する
  2. 熟達を支援するためのほどよい難易度の業務を割り当てるシステムを実現する
  3. 組織の目的を社員に浸透させるシステムを実現する
  4. 組織の目的と社員個人の目的が重なるような人事システムを実現する

1.のシステムを実現するために以下のような目標(Objectives)をたてます。

  • 5人の開発者を採用する
  • 6ヶ月以内にシステムを構築する

この時、目的と目標(Goal)が抜け落ちた状態で開発者を採用し、システムを構築するという
目標(Objectives)だけを指示された担当者の心情は以下のようなものになってしまう可能性がありそうです。

「開発者を5人採用すればいいのね、ハイハイ」
「6ヶ月以内にシステムを構築すればいいね。まー、動けばいいっしょ」

逆に目的と目標(Goal)を踏まえて目標(Objectives)に向かった場合はどうでしょう。

「内発的動機づけを支援することで人々はより活き活きと暮らし、結果として成果物の質は上がるはずだ」
「それを支援するための一つのゴールとして、内発的動機の1要素である自律性を支援するためのシステムを作り出す必要がある」
「そのシステムを実現するために重要となる優秀な開発者を採用しよう」
「領域的にこういったビジョンに対して共感してくれて、本人自身も自律的に動いてくれる人が適任だろう」
「はじめからすべての仕様を明確にできるシステムではないだろうから、フィードバックループを回しながら質を上げることができるメンバーがよいだろう」
「求める水準を満たす開発者はかなりレベルが高くなるので、待遇を良くしよう。そのためにはよりよい組織作りと単価の定時が必要になるだろう」
「開発しながらドッグフーディングしてもらい本人たちの自律性が高めていってもらおう」

以上のようにより強いモチベーションで、よりよい成果を生み出せるように思います。

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