熟達(Mastery) - 期間の長さ
内発的動機づけに関する3つの要素「自律性」「熟達」「目的」の一つである熟達。
今回は熟達に関わる要素のうち 期間の長さ についてまとめます。
※内発的動機づけ、熟達それぞれについて知りたい場合は自前に下記リンク先をご確認ください。
empowerment-engineering.hatenablog.com
empowerment-engineering.hatenablog.com
熟達化の10年ルール
熟達の道のりは長期間を必要とします。
K・アンダース・エリクソンによると熟達には10年を要するとされ、
これを「 熟達化の10年ルール 」とよびます
しかも、単に10年間続ければよいわけではなく「 熟考された鍛練(deliberate practice) 」が必要です。
できることだけを継続するのではなく、できないことに挑み、できることを増やしていきます。
この点はゴルディロックスの仕事にも通じます。
empowerment-engineering.hatenablog.com
とはいえ、新たな壁に長期間挑み続けることはとても難しいことです。
熟考された鍛練を支える3要素
熟達には長期間の「熟考された鍛練」が必要であり、
その継続はとても難しいことです。
ではどうやってこれを継続するか?
3つの要素をあげます。
意義
1つ目は取り組む対象に対して 意義 を感じていることです。
例えば、その人の 夢・目的 につながっているため強い意義を感じている、というケースがあるでしょう。
好きなこと
2つ目は好きなことであることです。
人間、 好きなことに対する努力は苦痛と感じません 。
「熟考された鍛錬」を苦しい努力と感じずに「好きなことを楽しんでいる」と
感じることができる状態になっていれば、長期間の継続も難しくなくなるでしょう。
フロー
3つ目はフローです。
フローは強い達成感や満足感を感じることができます。
長期間の努力の過程でフローの経験を繰り返していくことで
やる気を回復することができます。
また、先述の1・2はフローの前提であるともいえます。