パターン・ランゲージ
内発的動機づけおよびその3つの要素である「自律性」「目的」「熟達」について、
パターン・ランゲージのフォーマットで明文化し、「内発的動機パターンカタログ」を作成していこうと考えています。
それに先立って、まずはパターン・ランゲージについて説明します。
パターン・ランゲージとは?
パターン・ランゲージは建築家のクリストファー・アレグザンダーが提唱した 知識の記述法 である。
ある概念に関して繰り返し現れる法則をパターンと呼び、
所定のフォーマットの言語で記述します。
利点
パターン・ランゲージの利点は
- 熟練者がもつ 経験知が明文化 されること
- 名称を提供することで コミュニケーションを円滑にする こと
です。
パターンカタログのフォーマット
名称:英 | 名称:日 | 内容 |
---|---|---|
Pattern Name | パターン名 | パターンの名称。 コミュニケーション時に利用するので簡潔であること |
Image | イメージ | パターンのイメージを表す図やイラスト。 画像の力で内容を把握しやすく、記憶しやすくなる |
Context | 状況 | どんな状況のときに起こる事象か |
Problem | 問題 | どんな問題か。 Forces に比べると抽象的な内容 |
Forces | 要因 | 問題が発生してしまう具体的な要因 |
Solution | 解決 | どのように解決するか。 Actionsに 比べると抽象的な内容 |
Actions | 行動 | 問題を解決するための具体的な行動 |
Consequence | 結果 | 解決した結果起こること。 良い影響、悪い影響双方について考える |
※井庭先生の資料ではForcesはフォース、Actionsはアクションとなっています。
私が仕事で関わる現場にこのフォーマットを導入した際に、Forcesという概念がわかりにくい
という意見を複数もらいました。
そこで、ここでは「 フォース 」ではなく「 要因 」としています。
また、一箇所だけカタカナ語が残るのは微妙なので「 アクション 」も「 行動 」にしています。
問題解決の全体像