Empowerment Engineering

内発的動機づけをソフトウェア開発の力で支援する

自律性(Autonomy)の4つのTの一つ時間(Time)について

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内発的動機づけに関する3つの要素「自律性」「熟達」「目的」の一つである、
自律性には4つのT、時間(Time)、時間(Time)、手法(Technique)、 チーム(Team)があります。
今回は時間(Time)についてまとめます。

※内発的動機づけ、自律性それぞれについて知りたい場合は自前に下記リンク先をご確認ください。

empowerment-engineering.hatenablog.com

empowerment-engineering.hatenablog.com

自律性と時間

時間帯の自由

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特定のきまった時間帯に働くルールの場合について考えてみます。

早朝や夜中に最も生産性が高まる人は、ポテンシャルを発揮できないかもしれません。
本人が大事にしている家族やその他の都合と折り合わないかもしれません。

自由な時間に仕事をすることを許可することによって、
個人の調子のいい時間を中心に仕事をすることができます。
本人が大事にしている家族やその他の都合を大事にしつつ仕事をすることができます。

時間と報酬を切り離す

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時間給かつその報酬が変化しにくい場合、以下の様な動機が働きやすくなります

  • ダメ出しを貰わない程度に楽をしながら時間を過ごす
  • 超過分も報酬を貰えるのであれば、できるだけダラダラと長引かせる
  • 早く終わった場合に何も言い出さずに、約束の時間がくるまで暇をつぶす

逆にいうと、

  • 高品質に仕上げたところで報酬が上がらない
  • 早く終わると報酬が下がる

ということになります。
生真面目な人は、損をするようになり最終的にはサボっている人と対比した場合の
不公平感によって不満が膨らんでいくこともあるでしょう。

つまり、より良い仕事をするための内発的な動機と相反する動機が作り出されてしまいます。
そのため、時間ではなく成果物による評価・報酬にすると時間から解放されて、成果に集中できるようになります。
また、サボっている人は成果で判断されるため、自ずと低評価・低報酬になっていきます。

デメリット

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時間の自由が内発的動機づけの自律性を促す効果があるとして、
現実問題として時間の自由を与えることのデメリットもあるでしょう。

  • お客様向けに営業時間中の対応が必須の業務
  • チーム内の対面コミュニケーションが頻繁に必要となる業務
  • 価値観の異なる上層部の場合に評価が下がる(そもそもこの場合は導入自体難しいでしょうが)

などのような特徴が強い業種・職種の場合は現実的には自由度をあげるのは難しいでしょう。
逆に上記のような理由に左右されない場合は、自由度をあげることで成果をあげやすいでしょうし、
その中間の場合はそれぞれのメリット・デメリットの大きさがどのくらいになるか次第でしょう。

参考図書

リンク先の書籍を参考にしています。

empowerment-engineering.hatenablog.com