Empowerment Engineering

内発的動機づけをソフトウェア開発の力で支援する

書籍「社員の力で最高のチームをつくる」から学ぶ情報共有と自律した組織の関係

副題の「1分間エンパワーメント」」という文字をみて購入を決めた書籍である
「社員の力で最高のチームをつくる――〈新版〉1分間エンパワーメント」をお題に、
情報共有と自律した組織について考えます。

エンパワーメントとは?

エンパワーメントとは 目標を達成するために組織の構成員に自律的に行動するための力 を与えることです。

書籍「社員の力で最高のチームをつくる――〈新版〉1分間エンパワーメント」では、
エンパワーのためには以下の3つが重要であるとしています。

  1. 正確な情報を社員全員と共有する
  2. 境界線を明確にして自律的な働き方を促す
  3. 階層組織をセルフマネジメント・チームで置き換える

3つポイント

1. 正確な情報を社員全員と共有する

裁量を持って自律してうごくためには、そのもとなる情報が必要です。
与えられている情報の範囲が広ければ広いほど判断材料が増えまるし、労使の信頼度も増します。

2. 境界線を明確にして自律的な働き方を促す

自律的に動くには判断の拠り所となる境界線が必要です。
それは経営理念であり、目的であり、指針であり、といったものです。
経営サイドが一方的に目的等を強制するのではなく、自分ごととして合意していくことが重要です。

3. 階層組織をセルフマネジメント・チームで置き換える

階層組織からセルフマネジメント・チームに置き換えていくことで自律的なチームをつくっていきます。
ただ、階層型組織の働き方とセルフマネジメント・チームの働き方は異なるため、
研修やコーチングなどによって自律的に動く方法を身につけてもらう必要があります。
その習熟期間もあるため、制度を入れたから即座に結果がでるというわけではない。

まとめ

情報共有は自律した組織に必須の基盤である、と考えると昨今数が増えてきている
情報共有ツールの存在価値の大きさが感じられます。

書籍情報

社員の力で最高のチームをつくる――〈新版〉1分間エンパワーメント

社員の力で最高のチームをつくる――〈新版〉1分間エンパワーメント