Empowerment Engineering

内発的動機づけをソフトウェア開発の力で支援する

やる気の伝染。動機を後押しする燃料を得る。動機を見つけ出すきっかけを得る

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やる気の伝染というものについて考えてみた。
このブログのテーマは内発的動機づけです。

やる気と動機の違い

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動機とやる気は少しにていますが、異なるものです。

-- 内容 単発・継続
やる気 物事を行おうとする積極的な気持ち 単発
動機 行動の元となる意識的な要因 継続

動機とは、行動の元となる意識的な要因であり、継続するものです。

最近はじまった人気の Podcast である「 yatteiki.fm 」で語られている
「やっていき」は動機のほうでしょう。
同サイトの やっていき宣言 でも

一発よりも 継続 を、

と語られています。

やる気の伝染

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一定以上のやる気がある人が一人で行動する場合。
やる気を燃やし続ける事ができる人もいれば、やる気が揺らぎやすい人もいるでしょう。

一定以上のやる気がある人が複数で行動する場合。
お互いのやる気がお互いを刺激するのではないか?と思っています。
それは

  • 「他の人もやっていっていること」への 共感安心感
  • 「他の人もやっていっていること」への ライバル心

などでしょう。

ちなみに「一定以上のやる気」としつこく書いたのは、
そもそもやる気がない人がやる気のある人の集まりに入ったところで居心地が悪いだけであり、
やる気が上がることはないだろう、ということです。

以上のことから、

やる気がある人に囲まれている人は継続的なやる気を得やすく、結果として物事に成功しやすいのではないか?

と予想します。

動機のきっかけ

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夢を見つけた人は強い動機を持ち、やる気が継続しやすい状態になっています。

夢を探している最中の人は、おそらく夢を見つけた人よりはやる気が継続しにくいでしょう。
しかし、 夢を探している人にこそやる気が必要になるのではないか? と考えました。

定まらぬ夢を探しつつ日々何かに挑むというのはやる気が揺らぎやすい状況です。
だからこそ、やる気が向上する環境=やる気がある人に囲まれることは重要ではないか?と考えました。

動機の継続

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夢としての動機を持つ人といえども、一人ではそのやる気は揺らぎやすいでしょう。

その動機に基づいて行動をし続けるためのエネルギーとして やる気を継続的に得ることができる環境 は大切です。
人は不安を膨らませる想像をすることが得意です。
ほっておくとやる気は減衰しやすいものではないか?と思っています。
特に短期で成果が見えにくい長期的な取り組みをしている場合。

毒の沼地をあるく人には継続的に回復魔法や回復アイテムを使う必要があります。

その回復薬の一つがやる気のある仲間ではないか?と思います。

事例

1年前からSlackで分報仲間というものをしています。
簡単に言うとチャットでお互いの考えていることや、やっていることを報告しあう場です。

詳しく知りたい方は以下をどうぞ

tbpgr.hatenablog.com

この場があることで、参加者のやる気が高まっているのを感じます。
夢を突き進む人がやる気を補充しているようにみます。
ここに参加してから夢を見つけた人も複数います。
見渡してみても、参加以前と比べて「やる気」が向上しているように見えます。

特に私は現職に転職するまで、多重請負の現場にひとりきりで行くことも多く、
近くのやる気がある人と交流する機会がほとんどありませんでした。
そのため、私個人としてはやる気のある人と交流する効果を強く感じていますし、
客観的に他のメンバーをみていて、やる気を得ているな、というふうに感じています。

それは分報仲間以外の場所についても同様です。

補足

一人でも確固たる意志をもち、やる気を継続させることができる人もいるでしょう。
ただ、全体から見るとそれは少数派ではないかな?と思います。