3社の事例からみる自律と4つのT-課題(Task)、時間(Time)、手法(Technique)、チーム(Team)
自律の4つのTに関連する制度を取り入れている3つの企業の事例をまとめます。
自律の基本要素となる4つのT
課題(Task)
取り組む課題を選ぶことができること。
時間(Time)
時間ベースの評価や決まった固定化された勤務時間ではなく、自由な時間帯・稼働時間を与えること。
手法(Technique)
課題の進め方、手法を選択する自由を与えること。
チーム(Team)
課#題を取り込むチームを選択する自由を与えること。
より詳細
4つのTについてより詳細については下記の記事を参照ください。
- 自律性(Autonomy)の4つのTの一つ、課題(Task)について
- 自律性(Autonomy)の4つのTの一つ時間(Time)について
- 自律性(Autonomy)の4つのTの一つ手法(Technique)について
- 自律性(Autonomy)の4つのTの一つ、チーム(Team)
事例
4つのTのどれに当てはまるか、アイコンをつけておきます
- 課題(Task)
- 時間(Time)
- 手法(Technique)
- チーム(Team)
ソニックガーデン
全体的な方針として自律型組織であることを明言しています。
部活制度:
通常業務以外の余った時間で個人だったり、同僚と組んだりして
新規のサービスの企画・開発を行う「部活」という取り組みをしている。
- 仕事中でも仲間とプログラミングで遊ぶ「部活」 〜 なぜ新規事業をやめて部活と呼んでいるのか
- 2016年10月12日 会社の課外活動「部活」から生まれる新規事業 〜 事業計画よりも遊ぶ時間と楽しむ気持ち
- ソニックガーデンの”部活”から始まる新規事業〜乳がんの病院・名医ガイド『イシュラン』ができるまで【前編】
- ソニックガーデンの”部活”から始まる新規事業〜乳がんの病院・名医ガイド『イシュラン』ができるまで【後編】
リモートワーク:
書籍「リモートチームでうまくいく」を出版するなど、リモートワークに力を入れている
Kaizen Platform
エンジニア行動指針の中で自律的に動くことを明言しています。
オープンな組織・ハッカー文化:
OSSプロジェクトのようにソフトウェアを開発し、自律的に行動することをよしとし、 オープンに知識を共有することをよしとする私たち開発チームのカルチャーは、 インターネットに根ざすこのハッカー文化を手本にしたいと思っています。 Webはハッカー文化によって支えられてきました。そのWebを "KAIZEN" する我々もまた、 ハッカー文化を尊重しそこに寄り添っていきたい。延いてはそれが、エンジニアが楽しく幸せに働けるチームを実現することでもあると考えています。
リモートワーク:
Slack や Qiita:Team に加え Sqwiggle や Google Hangout を活用し、リモートワークを実施している
Kaizen Platformの「リモートワーク」はビジョンの一部。会社の壁を超えた適材適所とは
Increments
採用ページに自律的なチームを目指していることを明言しています。
Incrementsでは誰かに指示されたことを粛々とやるのではなく、 各自がその時々にできることを判断し行動する「自律的なチーム」を目指しています。 そのため、意欲があれば新しい分野の仕事に挑戦することもできます。 もちろん自分の専門を突き詰めることも可能です。
Hack Week:
会社を良くするものをつくる++を目標に、職種問わず全メンバーが参加し、1週間通常の業務を離れ、 アイデアを出しあいプロジェクトや開発を行う社内イベントです。ここから新機能のプロトタイプが生まれたり、 普段一緒に仕事をしないメンバーと作業できたりと社内でも好評のイベントです。
リモートワーク:
全従業員を対象にリモートワークを導入。
まとめ
どの組織もトップやCTOが開発者のモチベーションと成果の関係を把握した上で、
しっかりと制度を作り込んでいるように見受けられます。
ソフトウェア開発は優秀な開発者がいてこそ。
となればそういった開発者のモチベーションをあげて実力を存分に発揮してもらうのがよいですよね。