Empowerment Engineering

内発的動機づけをソフトウェア開発の力で支援する

習慣と継続に関する個人的歴史

2018年になったばかりのTwitterで、こんなやりとりがありました。

「てぃーびーさんは習慣化が得意ですよね」というような話をしてもらうのは今回が初めてではありません。

確かに何か新たな習慣を作ってそれを継続するのは得意な気がします。
それについて何かコツがあるかというと、あまり思い浮かばなかったのですが
自分の歴史を思い返すことで、「習慣作り」「習慣の継続」に関わる発見ができるかもしれない、
と考え、思い出してみることにしました。

歴史

個人的に「習慣」に関わっていそうな経験を抜粋していきます。

水泳

1歳半から高校を卒業するまでずっと水泳をしていました。
小学校低学年からは選手育成コースに、
いつからか忘れましたが選手育成コースから選手コースに通うことになりました。

平日の夜は毎日水泳があります。
土曜日も練習があります。
日曜日はお休みですが、時々大会があります。
選手コースになってからはさらに隔日で学校に行く前に早朝練習もありました。

そのため、学校が終わったあとに友達と時間を気にせず遊んだり、
家で何か長い時間をかける何かに取り組んだり、ということはできませんでした。

水泳以外にも学校の宿題やテスト勉強もあります。
見たいテレビややりたいゲームのことを考えると、
時間の割当をある程度予め決めておく必要がありました。

つまり、やりたいことがあれば、どこかの時間を確保してそこでやる。
自然とそれが習慣になる。
というような生活をしていたように思います。

ゲームへの没頭

ファミコンスーパーファミコンセガサターン、PS・・・、とゲームが非常に好きな子どもでした。
我が家では買ってもらえるソフトは年に1本か2本。
たまに友達からかりることもありましたが、
基本路線として1つのソフトウェアを骨の髄までしゃぶり尽くすようなプレイをするようになりました。
クリア後も全アイテムを収集したり、カンストするまで育てたり。

何か同じ対象をひたすら突き詰めてやり続ける、ということを何度も繰り返したわけです。
FFでアイテム収集率を100%にしたり、ドラクエで全てのモンスターを仲間にしたり、
ダビスタでひたすら配合を繰り返したり、スト2で延々コンボを探したり。

もともとは「他にゲームを買ってもらえないから」というネガティブな理由ではありましたが、
ゲームをやりこんでいることについてやりこみ具合を話す友人が少なくとも一人はいる状態が続いたので
マニアックな会話がよりマニアックになる、という楽しみがあったことが継続の理由かもしれません。

このあたりは1つの取り組む対象をずっと継続することに影響しているのかもしれません。

読書習慣

一気に時間が飛びますが、私はシステム開発の仕事で心身を崩し、一度他の仕事をするようになって、
出戻りで再度システム開発の仕事に戻ってきました。
戻ってきた際に、ブランクによる実力不足の自覚があったため、朝出社前に職場近くのカフェで30分-1時間程度読書することにしました。
(取り組んでいる時期によって時間が多少違う)
これが7年以上前の話なのですが、ほぼ欠かすこと無くそれ以降毎日続いています。

初期の頃はブランクへの不安を払拭するため、という意味合いが大きかったですが、
実際に朝読書していたことによって得た知識が役に立つ、という出来事に遭遇することが増えてきました。
そうなると朝読書をする動機が強くなるわけです。

これは補足的なものですが、朝読書については、早く家をでたほうが電車が空くという利点と、
必然的にほぼ遅刻をしなくなるという利点がありました。

英語

自分の関心事項に関する調査が日本語の範囲では不足になることがでてきたのと、
仕事で調べ物をするときも日本語の範囲では不足になることが増えてきました。

そのため、ずっと苦手だった英語の勉強を継続することを決めました。
これも2017年の5月にやると決めてから毎日継続しています。

途中から英文を音読するのが楽しくなってくる、というポジティブな動機が増えました。

外国人に道を尋ねられ、英語で会話しながら道案内する という経験を得て、
英語が上達することの価値を感じました。

個人的な趣味でイノベーション関連や、現在・未来に関する事を調べていて、
英語の必要性をより強くする認識する機会を度々得ました。

まとめ

水泳を続けることによって意図せず、予定を確保して継続するという習慣の土台ができていたかもしれません。
その上でゲームによって長く継続することが体に染み付きます。

読書習慣、英語については共通点があり、
入り口として「必要性」という目的があって着手を開始しています。
目的があるからこそ、時間を確保して習慣を始めるわけです。

その後、習慣の継続を後押しするような動機があとから増えていっています。
これによって長期の継続が支えられているように思います。

そもそも長期的な継続が必要だと判断して取り組んでいるのにも関わらず、
その取組を通して何のポジティブなフィードバックもないのであれば、それは本当に
取り組んでいる価値があるのか疑問です。
逆に取り組む価値を感じ取る仕組みや振り返りのようなものが抜け落ちているのかもしれません。

皆さんの習慣化はどうですか?