Empowerment Engineering

内発的動機づけをソフトウェア開発の力で支援する

得るものがないタスクに得るものを追加した話

得るものがないタスクに得るものを追加しました。

手順

個人の振り返りフレームワークを活用しました。

empowerment-engineering.hatenablog.com

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  • 準備
    • 予想
      • タスクの着手前にこのタスクで得られる新しい知識・スキルを書き出す
    • 追加
      • もし、この時点で新たな知識・スキルを得られる要素がなければ期日の許す範囲で新しい知識・スキルを得られる要素を盛り込む
  • 実施
    • タスクを実施する
  • 振り返り
    • 宿題
      • 残った課題をタスク化する
    • 記録
      • 習得した新しい知識・スキルを書き出す
    • 概念化
      • 新たに習得した知識・スキルが概念化できるなら概念化する
    • 転用
      • 新しい知識・スキルが他のタスクの役に立つか想像する
      • 新しい知識・スキルが他の人の役に立つか想像する
    • 着想
      • 新しい知識・スキルが他の概念を組み合わせて着想を得る

事例

業務に入り込んだ内容はかけないのでふんわりした記載になりますが、
特に新規に学習する要素がないタスクがありました。

予想

ない

追加

  • 各タスクの実施時に、最低1つの用語に対する知識を深める
  • 該当知識の英語情報で英語の学習をする

宿題

なし

記録

  • 用語学習
  • 英語学習
  • タスクを補助するツールを導入

概念化

世の中の情報・知識は一人の人間には扱いきれないほどあり、
どのような退屈なタスクでも関連した情報を探せば新たな知識というものはある。

転用

  • public に公開する(この記事のことです)

着想

なし

まとめ

得るものがない退屈なタスクに成長の要素を追加することができました。
成長の要素を追加した分、納期内にタスクを終わらせるには早く仕事を終わらせて
余力を作る必要があり、タスクを早く終わらせる動機も増えました。

また、特に得るものがないと感じていたものでも新たなツールの導入による生産性の向上が発生しました。
「何かよくできる場所はあるかな?」
という視点の有無でものごとは変わりそうです。