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省察的探求(Reflective Inquiry) - 仲間の力をかりた内省

Reflective Inquiryとは?

Reflective Inquiry はアメリカの哲学者 John Dewey が提唱した省察的な探求に関する考え方です。

4つのプロセス

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  1. Presence in experience - 経験の存在
  2. Descriptive inquiry - 説明的な探求
  3. Analysis - 分析
  4. Taking intelligent action - 知的な行動を起こす

Presence in experience - 経験の存在

学習者が現実世界でまず経験をします。

Descriptive inquiry - 説明的な探求

学習者は行動やプロセスや観察結果を偏見なく説明します。
その中でもっとも顕著なものに焦点をあてます。

Analysis - 分析

学習者は自身の説明を分析し、それをより多くの洞察と理解を引き出すための出発点として使用します。
学習者がそれらを学習仲間に共有することは彼ら自身にとって極めて有益です。
学習者が振り返りを共有することそのものがより深い洞察を導きます。
なぜなら学習者は聞き手に伝わるようにするためです。
また、聞き手はそれぞれの洞察と視点をもっているので、その意味でも理解の促進になります。

Taking intelligent action - 知的な行動を起こす

振り返りや仲間との相互作用から得られた洞察・理解・知識に基づいて、
学習者は次の体験活動にどのようにアプローチし、
何に焦点を当て意識するかについて計画することができます。

まとめ

ラバーダッキング省察的探求における

  1. Presence in experience
  2. Descriptive inquiry

の部分だけを一人で行うものなのかもしれませんね。

また、問題を人に相談して、いくつか相手の視点での意見をもらった途端に思考が整理されて、
問題が解決されるケースも省察的探求の 1-3 に当てはまりそうです。

なぜか分からないけど相談すると問題が解決する相手というのは、
ちょうどあなたがもっていない視点の意見をくれる人なのかもしれません。
それは意図的に気づいていない点を教えてくれているのかもしれないし、天然かもしれません。

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