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自律性パターンカタログ - 手法の自由

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パターン名

手法の自由

この記事は「はてなお題」として作成しています

blog.hatena.ne.jp

イラスト

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状況

手法の自由が認められていない

問題

手法の自由が認められていないため、現状よりよい手法や
画期的な手法による改善が起こらない

要因

  1. ドレイファスモデルで語られているように、達人をルールで縛ると成果のレベルが下がることを把握していない
  2. 学習コストを重く、長期的な効果を軽く考えている
  3. 思考が組織内で閉じている
  4. 意思決定者が各担当者よりもスキル・知識が低い

解法

意思決定者が学習を怠らず達人とルールに関する関係を理解し、よりよい手法の効果を理解し、
長期的だったり、競合も含めた視野で手法の自由を許容できるようになる。

行動

  1. 達人は自由にしたほうが成果を発揮することを理解する
  2. 手法適用時の長期的効果に目を向ける
  3. 競合など、自社の外の環境も加味した競争力の視点から手法の自由の利点を理解する
  4. 意思決定者は学習を怠らず、各担当者からの提案が妥当か判断できるようにする

結果

プラスの結果

  • 達人の成果が最大化する
  • よりよい手法が広まり全体のパフォーマンスが上がる

マイナスの結果

  • 自分の行動のリスクやコストの把握度が低いものが実践すると危ない

補足

ドレイファスモデル

技能の習得過程に関するモデルです。

下記の記事が詳しいです。

エンジニアの技能レベル ~ドレイファスモデル~